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動力の電気基本料金とは?仕組みと削減法

公開: 2026-10-06 / 更新: 2026-10-06 ・ 読了 約5分

この記事の要点

  • 動力の基本料金相場は契約電力1kWあたり約1,000円〜1,200円
  • 主開閉器契約への変更で契約電力を下げると固定費が減る場合がある
  • 店舗の検針票をもとに新電力を案内する取次副業で紹介報酬を得る道もある

動力(低圧電力)の電気基本料金は、契約電力1キロワットあたり月額およそ1,000円から1,200円前後が一般的な相場です。工場の大型機器や店舗の業務用エアコンで使う動力プランは、電気を使わない月でも契約電力に応じた基本料金が毎月発生するため、契約容量を適正化することで年間数万円から十数万円の固定費削減につながる場合があります。

飲食店や作業場などを営む個人事業主のなかには、使っている機器に対して基本料金が高すぎると悩む方が少なくありません。電力の仕組みを正しく知ることは、自社の固定費を下げるだけでなく、同じ悩みを持つ店舗経営者へ見直しを案内する取次副業の知識としても役立ちます。基本料金の決まり方や見直しの手順を詳しく見ていきましょう。

動力の電気基本料金が決まる仕組み

一般家庭で使われる電気は「電灯(単相)」と呼ばれ、100ボルトや200ボルトの電圧で動く冷蔵庫やテレビなどを動かします。一方で、業務用の大型エアコン、冷凍ショーケース、工場の旋盤などを動かす電気は「動力(三相3線式200ボルト)」と呼ばれ、電灯とは別の契約を結びます。

動力プラン(低圧電力)の最大の特徴は、基本料金の比率が大きく、使った分だけ支払う「電力量料金(使った電気の単価)」が比較的安く設定されている点です。そのため、機器をほとんど動かさなかった月でも、毎月決まった基本料金を支払わなければなりません。

契約電力の2つの算出方法

基本料金は「契約電力(キロワット)× 基本料金単価」で計算されます。この契約電力の決め方には、大きく分けて2つの方式があります。

1つ目は「負荷設備契約」です。これは設置しているすべての動力機器の出力を足し合わせ、一定の係数を掛けて契約電力を決める方式です。すべての機器を同時に動かすことがない施設であっても、機器の台数が多いと契約電力が大きくなり、基本料金が高くなりやすい特徴があります。

2つ目は「主開閉器契約(ブレーカー契約)」です。これは、契約者が設置するメインブレーカーの容量(アンペア数)を基準にして契約電力を決定する方式です。同時に動かす機器の台数に合わせて適切なブレーカーを選べば、契約電力を小さく抑えることができます。

経済産業省の資源エネルギー庁でも、電力の効率的な利用や契約の適正化に関する情報が案内されています。契約方式の変更は、基本料金を大きく見直す有効な手段のひとつです。

動力の基本料金が高くなる原因と見直し手順

動力の基本料金が高止まりしている現場では、過去の設備構成のまま契約が見直されていないケースが目立ちます。具体的な削減手順を確認していきましょう。

契約電力を引き下げる3つの手順

基本料金を下げるための手順は以下の通りです。

1. 検針票(請求書)の確認

まずは現在の契約方式(負荷設備契約か主開閉器契約か)と契約電力を確認します。

2. 稼働機器の洗い出し

実際に使っている動力機器を一覧にします。故障して放置している機器や、年間に数回しか使わない機器がないかを点検します。

3. 電力会社への相談とブレーカーの選定

主開閉器契約に変更できるか電力会社に確認します。安全性を保ちながらブレーカー容量をどこまで下げられるかを電気工事会社などの専門家と相談して決めます。

例えば、負荷設備契約で契約電力が15キロワットになっていた飲食店が、実際の稼働状況に合わせて主開閉器契約に変更し、契約電力を8キロワットまで下げられたとします。基本料金単価が1キロワットあたり1,100円の場合、毎月7,700円、年間でおよそ9万2,400円の基本料金削減につながる計算です。

契約変更時の失敗例と注意点

基本料金を下げたいからといって、無理に契約電力を小さくしすぎると問題が生じるケースがあります。

夏場の猛暑日に厨房の大型エアコンと冷蔵機器をフル稼働させた瞬間、メインブレーカーが落ちてしまい、営業が一時ストップしたという失敗例があります。主開閉器契約にする際は、一番電気を使うピーク時の電力消費量を正確に把握することが欠かせません。

また、ブレーカー交換には電気工事費用として数万円程度の初期費用がかかる場合があります。削減できる基本料金と工事費用のバランスをしっかり計算することが大切です。

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新電力への切り替えで単価を下げる

契約容量を適正にしたうえで、さらに固定費を下げる方法が新電力への乗り換えです。2016年の電力小売全面自由化以降、低圧電力向けにも多様な料金プランが登場しています。

大手電力会社と比べて、基本料金単価そのものを安く設定している新電力会社や、基本料金は同程度でも使った分の単価を下げている新電力会社があります。自社の電気の使い方(稼働時間が長いか短いか)に合わせて適切な会社を選ぶことが重要です。

解約時の違約金条件や、燃料費調整額の上限の有無なども事前に約款で確認しておきましょう。

店舗の動力コスト削減を紹介する副業の進め方

動力を契約している飲食店、美容室、クリーニング店、町工場などは、日々の固定費負担に頭を悩ませています。こうした事業者に対して、電力プランの見直しや新電力への切り替えを案内し、契約が成立した際に紹介料を得る取次副業が存在します。

どのような流れで収益が発生するのか

取次副業の基本的な流れはシンプルです。

1. 削減ニーズのある事業者を見つける(知人の店舗や地域の個人店など)

2. 直近の検針票(電気の請求書)を見せてもらう

3. 提携先の新電力会社や取次元に検針票の数値を送り、無料の削減シミュレーションを作成してもらう

4. 試算結果を事業者に提示し、メリットに納得してもらえたら申し込み手続きを案内する

5. 切り替え完了後、取次元から紹介報酬が支払われる

報酬の額は取次元や契約規模によって異なり、1件あたり数千円から数万円程度の手数料が支払われるケースがあります。契約者が費用を支払って新しい商品を買うのではなく、毎月支払っている固定費が安くなる提案であるため、話を聞いてもらいやすい点が特徴です。

取次を案内する際の注意点

案内する際は、絶対に安くなるというような極端な説明をしてはいけません。季節ごとの使用量や機器の動かし方によって削減額は変動するため、「過去の実績をもとに試算すると、この程度の削減が見込める場合があります」と丁寧に説明する姿勢が求められます。

事業を営む方の信頼を得るためにも、中小企業庁などが発信する小規模事業者向けの公的支援情報なども合わせて学び、相手の事業を助けるパートナーとしての意識を持つことが大切です。

よくある質問

Q. 動力の基本料金はどうやって決まりますか?
A. 契約電力の大きさに、電力会社が設定した1kWあたりの単価を掛けて計算します。
Q. 電気を使わない月も基本料金はかかりますか?
A. はい。動力プランは電気を使わなくても契約電力に応じた基本料金が毎月発生します。
Q. 動力の基本料金を下げる一番の方法は何ですか?
A. 機器の総数ではなくブレーカー容量で契約する「主開閉器契約」へ見直すことです。
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